2017-01-01から1年間の記事一覧

下山晴彦「認知行動療法を学ぶ」を読んで

何度か図書館で借り直してじっくり読みました。____下山先生は認知行動療法が専門なので、他の本でも認知行動療法の話をひたすらしており、本自体の内容によっては少しズレていたり冗長に感じることも多いのですが、この本は認知行動療法を学ぶ、ということ…

UJA「研究留学のすゝめ! 〜渡航前の準備から留学後のキャリアまで」を読んで

留学を1週間後に控えた身なので、気になって読んでみました。_____正直なことを申し上げますと、僕は学部留学であることもあり、あまり自分にはためにならなかったです。あと、留学先がアメリカを想定されていたので、その他の留学先に行く人はなかなか当て…

岩壁茂・福島哲夫・伊藤絵美「臨床心理学入門〜多様なアプローチを越境する〜」を読んで

この本は、とあるサイトで「臨床心理学について学ぶならなくてはならない本」として紹介されていたので、気になって読んでみました。______大学では、 下山先生の臨床心理学入門の授業を受けていましたが、下山先生は(彼の授業を受けたり、著書を読んでもわ…

「アイルランド パブとギネスと音楽と」を読んで

トラベルジャーナルの出すヨーロッパカルチャーガイドの10は、アイルランドの文化についての本でした。これがなかなかアイルランド文化を多面的に見ながら良くまとまっている本でかなり感動したので、こちらでレビューをしたいと思います。アイルランドを知…

村上春樹「もしも僕らのことばがウイスキーであったなら」を読んで

なんと農学部の図書館にたまたまあるのを見つけました。しかも、アイルランドを訪ねて飲んだアイリッシュウイスキーの話まで書いてある(!)とのことでした。そもそもウイスキーの語源はゲール語で「水」を表すuisce からきてるわけで、アイルランド発祥なんで…

「アメリカこころの臨床ツアー アメリカ:精神医学・心理学臨床施設の紹介」を読んで

まさに今この先生の授業に向かいながら書いてます。_____前回読んだイギリス版に続いて、アメリカ版も読んでみようかなと思って読みました。なんというか、どちらかというとアメリカに留学するつもりのなかった私からすると、アメリカの心理学者の紹介本とい…

漫画「惡の華」を5年ぶりに読んで

‪久々に惡の華を読んだ(漫画の方ね)‬これから断りのない限り、惡の華、は全て押見修造作の漫画作品のことを指します。かなり心にくるものがあったので、普段は読書記録とかしているこのブログに思いの丈を綴らせてください。_______‪当時俺はこの作品が大嫌…

シェイマスマコール,小野修訳「アイルランド史入門」をよんで

僕は一月からアイルランドに留学するのですが、そこでアイルランドの歴史についての授業を取ろうかと思っています。そうした中で、アイルランドの歴史について最低限の事は知っておきたいと思って読んだ一冊です。思えば、アイルランドの歴史を現地で学ぶと…

丹野義彦「イギリスこころの臨床ツアー 大学と精神医学・心理学臨床施設を歩く」を読んで

丹野義彦「イギリスこころの臨床ツアー 大学と精神医学・心理学臨床施設を歩く」を読んでイギリスの大学や精神病院など、心理に関わるスポットを紹介していく本。その一方で、こころの臨床ツアーと銘打ちながら、大学に関しては他学部の説明や、大学のある街…

下山晴彦『臨床心理アセスメント入門―臨床心理学は、どのように問題を把握するのか 』を読んで

前に河合氏の心理療法入門と、ユング心理学に関する入門書について書きました。しかし、フロイトやユングを始めとした先人達の提唱した伝統的な心理療法は、特に欧米では、現在ではあまり用いられていません。よく考えてみれば夢分析などの方法はその科学性…

石橋純『熱帯の祭りと宴-カリブ海域音楽紀行-』を読んで

前に書いたのですが、僕はサークルでベネズエラ音楽をやっています。そこでお世話になっているのがこちらの教授で、そういう意味で(おこがましい表現ですが)見知った教授の本を読むのはあまりなかった経験で、一抹の気恥ずかしさを感じながら拝読しました。…

サミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』を読んで

サミュエル・ベケットは、アイルランド出身、フランス語で多くの作品を残した作家です。ゴドーを待ちながらは彼の代表的な戯曲で、「不条理劇」の金字塔と言われています。普通の作品は起承転結があり、ストーリーがしっかりしているのにも関わらず、この作…

久保田麻琴『世界の音を訪ねるー音の錬金術師の旅日記』を読んで

よく書いているように、僕は伝統的にその土地で鳴らされてきた音楽、所謂伝統音楽、民族音楽というものに、とても強く心惹かれます。中学時代、ケルト音楽に興味を持ったことがきっかけで、アイルランド、バリ、ベネズエラ、ボリビア、と、時にはマーチャン…

『アイルランド紀行-ジョイスからU2まで-』栩木伸明著 を読んで

先日の自己紹介でも書いた通り、僕はアイルランドという国がとても好きで、大学の図書館でアイルランドの音楽や文学について詳しく記した本が無いか探した結果見つけたのがこの本でした。アイルランド紀行は司馬遼太郎も記していたりするらしいのだけど、い…

銀杏BOYZは僕のヒーロー

昨日、10/13(金)、13日の金曜日に、銀杏BOYZのライブに行ってきました。このライブは、ただ単に楽しみにするだけじゃなくて、僕が色々な思いを胸に、ある種けじめをつけるつもりで参戦してきたものでした(大げさかもしれませんが)。その話をする前に、僕の銀…

C・S・ホール, V・J・ノードバイ著 ; 岸田秀訳,『ユング心理学入門』を読んで

とりあえず、九月から読んだ本に関してはこれで全部書き終えたはずです。長かった…。しかしこうして日を置いて改めて思い返してみると、つい数週間前に読んだ本でもかなり内容を忘れていて、改めて読了後すぐにこうした備忘録をつけておく事の大切さが身に染…

河合隼雄 『心理療法入門』を読んで

まず本に関係ない話ですが、さっきから連続で投稿をしている理由は、そもそもこのブログがこの9月くらいから読んだ本の備忘録として使うことを目的としたものだったからです。ツイッターでこうした本に関するツイートをしていたのですが、「知識のひけらかし…

サミュエルベケット『いざ最悪の方へ』を読んで

サミュエルベケットはアイルランド出身の作家です。フランス語で多くの作品を書いたり訳してるので、あまりアイルランド、てイメージはないかもしれませんが。戯曲の『ゴドーを待ちながら』なんかは知ってる人も多いのではないでしょうか。今回読んだのはそ…

アイルランド音楽辞典を読んで

なんか読書感想文みたいなタイトルですが、このような感じで、読んだ本とか曲、その他諸々の作品、事柄について徒然なるままに書いていこうかと思ってます。アイルランド音楽事典 編著いとうごおなんとか読み終えたのですが、タイトル通りただの事典でした。…

ブログを始めました

こんにちは。ごっぴと呼ばれているものです。今日からブログを始めることにしました。実は、かつて中高時代にもブログをやっていたのですが、高校入ってしばらくして辞めてしまったので、これが5年ぶりくらいの投稿です。当時ブログをやっていた理由は、自分…